【留学体験記①】 〜留学を経験して変わったこと〜
わたしは大学生のときにイギリスに留学に行きました。当時は、英会話教室に通ったこともなければ、海外に行ったことすらありませんでした。しかし、あの5週間はわたしの人生において、なくてはならない貴重な時間となりました。
こんなご時世ではありますが
留学に踏み出せずにいる人へ
少しでも背中を押すことができればうれしいです。
わたしが留学をする前と後で変わったことは
①メンタル!!
②発音
③「外国人」への意識
の3つです。
1つずつ詳しく説明していきます。
①メンタル!!
わたしが留学を経て1番変わったのが精神面です。
まず、英語を話すことへの怖さや恥ずかしさ、ためらいなどマイナスな気持ちがなくなりました。
大学で英語専攻に入学したわたしは、周囲の友人たちの英語力に圧倒され、とにかく自信をなくしていました。自分は海外に行ったことも、英会話教室に通ったことも、洋画を見たことすらほぼありませんでした。
そんな中で次から次へと課題が課され、クラスメイトの前で英語でプレゼンをしたり、ディスカッションをしたり...。
「英語が専門なくせに発音下手だな」
「この人の英語分かりにくいな」
とか思われているような気がして、英語を話すのが嫌でたまらなかったのを覚えています。
しかし留学を経て、その気持ちは消えました。
留学中のさまざまな出来事や、出会った良い友人、ホストファミリーとの時間がそうさせてくれました。
行きの飛行機ではCAさんとの短いやりとりすら怖かったですが、帰りの飛行機では隣になった見知らぬ親子と英語でおしゃべりを楽しんだことを覚えています。
英語を話すことへのネガティブな気持ちが、上手に発音するための大きな壁になっていたのだと気付きました。
もうひとつは、自分に対する自信です。
知らない土地で1人でスーパーに行ったり
初めて会う人と英語で話して友だちになったり
やらざるを得ない環境に身を置いて初めて発揮される自分の力があるのだと知りました。
留学を通して、初めて自分の中に認められる部分ができました。
②発音
これはとにかくおしゃべりしまくって、身につきました。
事前に発音について学習していたことが効果的だったと感じています。
印象的だったエピソードを紹介します。
イギリスへ向かう飛行機の中でCAさんから
"Black tea or orange juice?"
「ストレートティーとオレンジジュース、どちらにしますか?」
と聞かれ
"Black tea, please."
「ストレートティーをお願いします。」
と答えました。
すると、この返事が聞き取ってもらえませんでした。こんなに簡単な英語なのに!と驚いたのを覚えています。
もう一度気を取り直して、口を大きく動かしながらはっきりと発音し直すと、聞き取ってもらえました。
「L(エル)は、前歯の裏に舌をつけて発音する」
と知識として知っていても、実際にはできていないんだ!と気付きました。
それから、少し大袈裟なくらいにはっきりと発音するようになりました。
通じないと困る!という状況にまで追い込まれて初めて、発音をしっかり習得できました。
③「外国人」への意識
「〇〇人だから、〇〇」
のような言い方がいかに偏ったものであるかをしりました。
わたしの地元が地方であることもあるかもしれませんが、日本にいると日常生活で外国人を見かける機会すらあまりないように思います。
ヒースロー空港について、パスポートにポンっとハンコを押してくれたお兄さんが黒人の方でした。当時のわたしはそれだけで、びっくりしてしまうほど、外国人との関わりがありませんでした。
ましてや、語学学校で様々な国籍の人と友人になるのは、すごく緊張しました。
ですが、当たり前のことなのですが、国籍はちがってもみんな同じ人間なんだな〜と思うようになりました。
特に学校で出会ったのは同じくらいの年の子ばかりだったので、一緒に買い物に行ったり、カフェでおしゃべりをしたり、授業中にこっそり落書きをし合ったり。そこにあるのはいつも通りの日常でした。
また、逆に街を歩いていて
「ニーハオ」
と声をかけられることがあまりに多いことに驚きました。
当たり前ですが海外の人からすれば、自分もいち外国人なのです。そして、日本人として認識されないことが少し悲しいような、なんともいえない気持ちになりました。
その時に、思わぬことで外国の方を傷付けたりするんだと気付きました。外国の方と接するときは、自分が無知であることで誰かが嫌な思いをする可能性があるのです。
グローバル化が進んでいるとはいえ、島国である日本では特に外国の方への見方は偏っていることが多いように思います。それらをなくすためにも、もっと多くの人が海外や留学に興味を持ってくれたら良いなあと思います。