【英語の勉強法①】 長文読解 予習編
元英語教師のわたしが、高校生の時から実践していた長文読解の勉強法を紹介します。今回は授業の予習の仕方です。
1.予習
1-1.ざっと読み
1-2.問題を解く
1-3.じっくり読み
1.予習
1-1.ざっと読み
まずはじめに、入試や模試の本番をイメージしてざっと本文を読みます。なるべく本番に近い条件で読むために
・辞書なし
・時間を測る
・「ながら」勉強はしない
の3つを心がけます。
辞書を使わないのは、分からない単語にぶつかった時にどう対処するかを身につけるため。あとで分るように、覚えていない単語や初めて見る単語には線を引いておきます。
時間を測るのは速読の力をつけるため。時間に追われるプレッシャーに慣れるためにも必要です。
人によって好き嫌いがあるようですが、/(スラッシュ)を英文中に書き入れながら読むのもオススメです。スラッシュを書くところは自分が読みやすければどこでもいいです。例をあげるとすると、意味の区切れや、主語と動詞の間などでしょうか。
「ながら」をやめるのは、とにかく集中力を高めるためです。
1-2.問題を解く
ざっと読みで分かったことだけを頼りに、とりあえず答えを書いてみます。自分の勘違いや、分かっていないところを見つけ出すために、答えを書くことは大切です。
「どうせ合っていないから」で白紙にする人がよくいますが、一文字くらい絶対に書けるはずです。どこまでは分かっていて、何ができなかったのかを知るために自分の答えを作ることは、とても重要です。
自分しかみないノートやプリントなので、間違えても恥ずかしいことはありません。とにかく何か書く!ように努力してみましょう。
1-3.じっくり読み
分からない単語や文法事項を調べながら、じっくり読んでいきます。
この時重要なのは、なんとなくではなく1文1文を丁寧に訳せるようにすることです。
「どういうことか説明せよ」
「筆者が〇〇したのはなぜか」
という問いに対して、国語の問題のように自分で答えを作り上げようとする人がいます。しかし、英語の長文というのは、「どんな話だったか」内容について深くを聞かれているものではありません。あくまでも、英語の力を問われているので、解答の該当箇所になる英文が存在します。その部分をいかに正確に訳すことができるか、というのがポイントなのです。つまり、ほとんどの問題が色々なパターンの仮面をかぶった和訳の問題といえます。
お話の内容を理解することはもちろん大切なのですが、出題者がみているのは英語力なのだ、ということを忘れてはいけません。
自分はこの単語の意味がわかる!
この熟語を知っている!
この構文を訳すことができる!
をアピールするのが解答欄なのです。
そこにつながるよう意識しながら、本文をじっくり読んでいきます。
以上のような流れを1時間でできるよう、心がけていました。やっていると、つい夢中になって何時間もやってしまうこともありました。しかし、他教科との勉強のバランスも考えるとそれは良くなかったと今では思います。
入試や模試の本番で読む文章は、ほとんどの場合初めて読むものです。辞書や文法書はもちろん使えません。それを想定して日々の勉強に取り組むことが大切なのです。そのためにも、予習の時間をとても大切にしてほしいと思います。
続いて、授業編や復習編も書いてみたいと思います!